雑にゲームをします

もうめちゃくちゃです。真面目に読まないでほしい

ゲーム感想「ペーパーマリオ オリガミキング」

内容はタイトル通り、
ペーパーマリオ 」の感想です。

ふせったーに書こうと思いましたが、ブログというせっかく長文投稿の場があるのを今思い出したのでここにぶちまけようと思います。



【注意】

・クリア済みにつきEDまでのネタバレガッツリありなので気を付けてください。

・感情丸出し私見まみれ、オタクモードの感想です。



目次

はじめに


すっごくよかった。


シール路線のいい意味での正統進化。


システムにおいてはシール時代にあった数々の問題点が解消された上で進化を遂げており、スーパーペーパーマリオ以前ほど濃くはないものの、ストーリーもちゃんとあるという印象。

とくに演出、グラフィックは進化の末に完成した感があり、感動したところもいくつか…。



レビューっぽくなるし点数つけとくか~

システム:8点
UI:7点
グラフィック:10点
演出:10点
音楽・サウンド10点
ストーリー:6点
計51/60点

気になったところ

先に気になったところから書いていますが、これはただの癖です。

怒涛のキーアイテム集め

・土ガミ神殿に入るために3つの玉集め
・キノピチュに入るために4つの塔を起動
・ボス戦を始めるために40人のキノピオ集め
・ダイヤ島に入るために4つの島をめぐってヒント集め
・ウナバラタワーに入るためにダイヤ島で3つのオーブ集め
クッパJr.を元に戻すために5つの温泉巡り

何回おんなじことやらすねん!!!!!!!!!!

もうちょっとなんかあっただろ。シールの時こんなに酷くなかったぞ。

そもそも物語の大目的が「ピーチ城に入るために5つの紙テープを破壊」なので、やることが完全に入れ子式になっている。正直ダイヤ島あたりでだいぶダレました。

あとこれに類する問題で、せっかくのカミテープが導線としてほぼ機能していないのはどうなの?と思った。
カミテープを見つけてもそれを邪魔するギミックの解除のために別の場所に行く…という流れが終始続くのはちょっと…。
真っ直ぐカミテープまで進む面も欲しかった。

唯一本当の意味での導線になるはずの紫ですらちょいちょい入水して見えなくなるのでそこまで役に立たなかったという…

ザコ戦周り

フィールドで集めるには手間がかかるカミッペラがもらえる分本当に得るものなくて虚無だったシールよりはマシになったけど、パズル要素が加わって拘束時間が長くなった。パズル自体は考える楽しみがあるのと、ジャンプとハンマーが消費式じゃなくなったのはありがたい。

前触れなく強制戦闘が始まることが多いので、それはややストレス。

ルイージ

お前そんなアホじゃなかっただろ!!!!!!いい加減にしろ!!!!!!
カギが必要になったときに「どうせ今回もルイージなんだろうな」と思ってしまった。一回くらい自分で見つけたかった。

博物館の閲覧性

普通にカスです。

・毎回機械的なアニメーションが挿入されるせいで、ページを1つ切り替えるのに3秒くらいかかる
・ポイントを消費して解放してみないと何のアートワークかわからない
・カーソルを合わせないと曲名がわからない

ここらは何とかしてほしい。特に1つ目。

その他細かい所

・ボム平の一件があったのにカミヒコーキ撃墜にボム兵を使わせてくる
 これはちょっと悲しかった…せめてもの償いとして無駄撃ちなしでほぼ全弾命中させました
・オリビアのヒントが全然役に立たない
 使わんかったからいいけど。というかなんでオリビアにヒント聞けるのにボス戦にヒント入りの封筒あるの?
・移動がやや遅い
 砂漠に関しては車乗っててもちょっと遅いと思った。
・水ガミ様強すぎちゃうの?
 壁ボスすぎる。急に火力もパズル難易度も爆上がりした印象。
・「Hey!ヘイホー」の演出が長い
 かけっこクイズとか正直めんどくさかった。
・再戦ボスがしゃべらない
 ブンボー軍団キャラ濃くて好きなので寂しい…
・わゴム
 君だけブンボー軍団の中で浮きすぎじゃない?キャラ自体はまあまあすき。
・オリー「私の怒りが猛毒となって下からせまってきているぞ!」
 時間制限のつけ方が急に雑になった。ネタ切れただろ。

評価点

グラフィック・演出

シールの時から思ってたけど、全部紙工作のグラフィック表現はやはり尋常ではない。
紙の表面のザラザラ感とか、ハリボテのねぶた的スケスケ感がすごくリアルで、だからこそブンボー軍団の異形感や異質感が際立っていると感じましたね。
特にオリガミ兵の「遊びに使った折り紙の折り目や角に出てくる白欠け」まで再現されているのは本当にビビった。マリオカート8の路面の描き込み見たときも思ったけどなんだその執念。好き。

オリガミ兵やハリボテの挙動、各ブンボー軍団員の所業、オリガミ城爆誕シーン~内部、ラストの紙相撲など、紙ならではの迫力と狂気あふれる演出がとても上手くて終始感激しっぱなしだった。

水の表現(特に川下り)や空と雲の表現(ウナバラタワー~てんくうスパーランド)も美しくて美しくて…現実とは違うリアルがそこにある、といった感じでした。
面ごとに毎回画面構成がガラッと変わるのもすごくいい。まあこれはマリオのお家芸みたいなところあるけど。


この辺は本当にスーパーシールからの積み重ねの賜物なんだな…と

プリピ号のボスゲッソー登場前は紙とか関係なく普通にホラーで好き

キャラクター

個人的すこポイントを語るだけです。

ブンボー軍団の面々

・イロエンピツ
ちっちゃい頃、鉛筆をミサイルに見立てて「ぶしゅ~~~~~…どかーん!」とかやって遊んでたの思い出してうれしくなった。今作のボスはちょくちょくこういう懐かしさを突いてきて好き。

・パンチ
古代遺跡のディスコで穴開けパンチがダンスするのほんとなんなんだ?倫理観だけじゃなくてこういうところも狂っててホント面白い。倫理観もきっちり狂ってるけど。

・セロハンテープ
第二形態の発想すごくない?セロテープからリーゼントの暴走族なんか思いつかんて普通。個人的にパズル最難関。
あと前後のパンチとハサミに隠れてるけどお前も相当な高度でキノピオを磔にしてるし倫理観ないよ
というかどうやって貼ったんだろうかあんなとこ…

・ハサミ
バカかっこいいじゃんこいつ何なんだよ(大好き)
クソつよサイコパスで戦闘BGMもかっこいいの、厨二心がくすぐられてずるい。
カバーを壊さなかった場合の抜刀モーションとか、ファイナルアタック(予備動作含む)とかいちいち全部かっこいい。ハサミなのに…!

「切られたクッパJr.を温泉につけたら治った(=切られても死ぬわけではない)」という事例を免罪符にしてものすごい数のバラバラクッパ軍団を見せてくるし、ハリボテメットに至ってはもういよいよで逆に笑ってしまった。


戦闘では一部攻撃に反応して即死カウンター&敵ターンでも即死QTE連打という普通に考えればとんでもない糞ボスなのに、「ハサミである」というだけで圧倒的な説得力が生まれて同時に攻略法も見えてくる設計なのマジでヤバい。

即死QTEは氷ガミ様でキャンセルできて、QTEもパズルも極端に難しいわけではないので「パズルを成功させ続けて封殺する」「即死QTEを成功させ続けて速攻する」の二択が選べるのもいい。

・ホッチキス

全く喋らないにもかかわらず戦闘ギミックだけで好きになったキャラ。見ただけで攻略法わかったのほんと笑っちゃった。昔やったよホッチキスの空撃ち。

そもそもヒトは何故ホッチキスを空撃ちするのかというのはまた別問題ではある

リー

  1. 折られた直後にメモ書きにマジギレしてオリガミ職人を閉じ込める←まあわかる
  2. その直後に心を込めてリビアをいのち折り←!?
  3. 折ったオリビアの説得に応じず家出←!?!???!?!??!

妹とは別ベクトルで変。感情がメトロノームより振り切れている。
見てる分には面白いけど関わりたくないタイプ。逆に好き。
ラストはちゃんと改心したけど、それはそれとして地獄に落ちていてほしい。

味方キャラ

・オリビア
クッソかわいいですわ!

終始仲間(と兄上)想いの素直で健気な子なので好感度がうなぎのぼり。マリオの相棒ポジションキャラでは一番好きかも。
たまに出るトチ狂った天然な言動で爆笑してました。特にモミジ山とスパーランドのくだりは全体的に面白かった。

EDではやっぱり…(ボム平のことがあったから覚悟はできてたけど)
来世ではもうちょっと幸せになって欲しい

・ボム平

うわああああああああああああああ!!!!!!!!

結局生き返ることはなかった…エンディングのOEDOランドでボム平型の花火が上がっててウルっとしたよ…

岩でオリビアがつぶされた時点でなんとなく(まさかボム平が犠牲に…?)と思ってはいたけど、大海原に出ましょうとか言われて「あ、なにか別の策があるんだな」と安心してたのに…でもそりゃ散るなら幼馴染の形見と一緒がいいよな…
おまえも来世では幸せになってくれ…オリーは地獄に落としとくからよ…



学者キノピオも塔でコケちゃうところとかかわいかったです(カメックは別に…)

ストーリー

普通に面白かった。
気になった点で挙げた、キーアイテム収集というマリオの取る行動(プレイヤーのやる事)自体はワンパターンだけど、シナリオの展開と演出自体は飽きないものだったので良き。ダンジョンギミックも面白かった。
イベント会話からキャラ同士の小話に至るまでテキストが楽しくて、それも大きなモチベでした。

「モブがキノピオまみれの世界で、オリガミ職人(オリーの恨みの対象)もキノピオにした」のは最初納得がいかなかったけど、これによって「前作、前前作と違い収集要素がキノピオであることに一応の理由をつけた」のはなるほどなと思った。

BGM

めちゃくちゃいい。
シールもジャズバンド調で良かったけど、今作はややロック系に寄った気がして(音楽詳しくないのでもし間違ってたら殺してください)これはこれですごくいい。パズル考え中とそれ以外でアレンジが変わるのも近年の任天堂だなあ~って感じですき。
モミジ山ザコ戦、カミ様戦、パンチ戦、ハサミ戦、カミの力発動が特にお気に入り。
ゲーム内に(おそらくほとんどの)曲がそろったサウンドテストがあるのも嬉しい。シールの時は何故か肝心のボス戦とイベントのBGMが無かったのでね…

総括

不満もなくはないけど、総評としてはすごく面白かった。この路線でさらに進化した新作出るなら買うよ僕は。
ひとまず100%クリアまでチマチマとやっていこうと思います。